料理について

料理は楽しい。料理が好きだ。どうやら私はそうらしい。 昨年まで、4年くらいずっと1人で自炊生活だったけど、自分1人のために頑張る気は起きず、料理というより「火を通す」「塩味をつける」みたいな単純調理ばかりで、食材の味を感じておしまい、って感じ…

書くこと(再考)

私にとって、書くことは結局「今」と向き合うことにしかならなくて、そこには過去も未来もない。思い返せば、中高時代の勉強でもそうだった。5年くらい書き続けていた日記でもそうだった。20冊分くらい真面目に書いてみた読書ノートでもそうだった。書くこと…

大いなる外部でもピュシスでも何でもいいけど、とりあえず、いつどこに何が存在しようとも変わらずに実在する「世界」のようなものはあって、その「世界」は一と多が互いに包み包まれながら在って、「”私の”世界」みたいに誰かが所有することはできない。所…

思考の欠片

この世界には何があって、何がないのか。自分が死んだら何がなくなって、何が残るのか。人と人、生物と生物、物と物etc…どんな組み合わせでもいいけど、それらがどう繋がってどう存在しているのか。なぜ世の中にはうまくいかないことがあるのか(「うまくい…

家具家電と言葉

引っ越しを機に、家電や家具が何もない状態から1つずつ買い揃えることになり、「言葉を選んで使うことと似てるなぁ」と思った。 理想は、長期的に1箇所に定住せずに、草原とか森とか荒野みたいな中で狩猟採集しながら暮らすことだけど、現実には住所があって…

AIについての講演を聴いて思ったこと

白か黒かというデジタルな選択・決断をしないと動かないのは生物らしくないと思う。「変わるのが当たり前」「どっちか分からない」が本来は自然で、その中で傷ついたり死んだりするのも自然なことなのに、人間は何でもかんでも未然にAはBだとか白か黒かとか…

決意新たに 書き方3種

アウトプットという行為(特に文章を書くこと)に価値を見出せなくなっていたここ数ヶ月間だったが、「やっぱり形にしないと意味がない」に戻ってきた。日曜日の夜、奥野克巳先生とおしゃべりした時にこれは確信に変わった。「ですよね、やっぱ書かないとダ…

生命のつくりと流れ

脳、身体、意識、心、遺伝子、は分けて考えること。 感覚、経験、言葉、音楽などは、それらの間に存在し、それらを繋いだり離したりする。 魂の正体はまだよく分からない。 何冊か本を読んで書いているうちに、そんなところまでは見えてきた。 意識の進化的…

未来の見方

時間を形にして可視化して考えるとして、わかりやすいのはパラパラ漫画。では、この世界がパラパラ漫画だとすると、次の1ページがどうなるかは、いつどうやって決まるのか? 福岡伸一は、このパラパラ漫画のページに「厚みがある」とした。そしてページとペ…

書く理由

10月17日に行われた、上妻世海×佐々木敦トークイベント@青山ブックセンターへのリアクション。 私はこれまでずっと、自分は言葉を紡ぐのが得意だと思って生きてきたけど、どうやらそうでもないらしい。頭の上に糸のかたまりがふわっと浮かんでいるところか…

複数(ひとつ)の世界がひとつ(複数)になる時に起こっていること

「鳥は視野が360度あるので、斜め後ろや真後ろの物も見える。人間はせいぜい190度。」これを本で読んだ時に、これまでだったら「鳥はすごいなぁ」で終わっていたんだけど、今回はちょっと違った。もちろん、自分は後ろが見えないのに鳥は見えていると思うと…

建築を生命として捉える

今日はこれを聴きに行った。 seimeitokenchiku.peatix.com 福岡先生による生命の定義「生命とは動的平衡である:まず自らを壊し(負のエントロピー増)、そこに新しいものを取り込むことによって自らを作り替えていく」をもとに、建築のあり方を考える、とい…

やるべきことを決めるのは誰か(何か)

「やった方がいい(かもしれない)こと」と「やらなくてもいい(かもしれない)こと」に大した差はない。考えなくていい。「やるべきこと」だけに集中してやればいい。 やるべきことは、考えなくてもわかる。考える前に体が動く。やりたいかやりたくないか迷…

自分がどこまで分かっていて何を分かっていないのか探るための試し書き

瞬間的に全細胞が入れ替わってしまうほどの刺激や衝撃というのは、外からの力よりも内からの力がほんの少しでも勝った時に起こると思う。内からの力が弱い時に、いくら外から力を加えても無駄な気がする。少なくとも私の身体ではそう。 生命とは、動きである…

噴水

ワルシャワのサスキ公園に、大きな噴水がある。噴水目当てで行ったわけではなく、単に(公園気持ちよさそうだな~)とふらっと入ったら、立派な噴水があったというだけ。そんなに長時間いるつもりはなかったのに、やけに惹かれてしまい、しばらくボーッと水…

周防大島物語

ある、海と山に挟まれた小さな町に、翁が住んでいた。ある日、遠くから孫とその母親が遊びに来たので、一緒に海へ行くことにした。孫はもうすぐ2歳になる。 孫と並んで歩いていたが、母親を求めて引き返してしまった。後ろ姿をたしかに見たと思ったが、孫は…

今、好きだということ

その人が生きているうちは、その人の制作したものよりも、その人の存在や生の形そのものに興味がわくし、知りたいと思う。亡くなってしまったら、仕方なく生前のそれを追い求めるようにして、制作したものを見たり聞いたりするのかもしれない。 私が好奇心を…

アウシュヴィッツ=ビルケナウ

ビルケナウは広かった。あまりにも広かった。果てしなかった。こんなに開けた空と平地は、未だかつて見たことがなかった。やけに殺風景だけど、平穏で静かな場所だった。太陽が熱かった。 ホロコーストは、幼い私の中で生まれたモンスターのようなもので、細…

吉本隆明の心像論

留学中に精神的におかしくなって強制帰国させられたのは、もう8年も前のことになる。帰国してからさらにひどくなって、一時は自宅に監禁状態だった。隔離病棟に入院レベルだったと思うけど、親が何とか自宅で療養させたいと頑張ってくれた。その頃、自分の脳…

安定=静止ではない。動き続けること。

京都賞シンポジウムにて、生命の細胞内で起こっている現象について、ミクロのスケールの説明を聞くことができた。登壇者は福岡伸一、森和俊、長田重一、大隅良典(敬称略)。ノーベル賞級の研究は、素人の私にも大変な刺激を与えてくれた。 共通して設けられ…

「言葉の力」を誤解していたかもしれない

言葉に文法的正しさはつきものだけど、文法的に正しい言葉を使うかどうかも結局は使う人に委ねられている。私がこれまでずっとずっとこだわり続けて生きてきた「言葉」って何なんだろうと根本的に考え直しているここ数日。 いくら自分が最高で完璧な言葉を使…

死刑制度に反対の理由

2年くらい前まで、私は死刑賛成派だった。賛成派の意見はもっともだと思うものが多くて、自分の中に反対する理由が見つからなかった。でもある日突然(これは本当に、何月何日何時何分、と特定できるレベルで“ある日突然”)「あぁ、生きてちゃいけない人、死…

巣立ちと子育て

ツバメがだいぶ大きくなっていた。狭そう。 体の成長に合わせて巣も大きくしちゃったらきっと居心地悪くならなくて巣立ちはもう少し遅くなるだろうから、生物が子どもに早く一人前になってほしかったら、親はあまり寛容すぎてもダメなのかも、と思った。もう…

いつやるか?今でしょ。いやほんと、今なんだよ。

今やろうとするとものすごい時間とお金がかかることを、将来は技術が発展して簡単にできるようになる、そんな時代が来る。あと5年先?10年先?わからないけど、きっと来る。だからといって、今コストをかけてやることが無駄というわけではない。今の自分がや…

オリジナル

物語でも思想でも、そのほとんどは何百年も前に「型」ができあがっていて(物語であれば神話や民話、シェイクスピアなど)、本当に大きな型をオリジナルで作り出せる人はそうそういない。一見オリジナルでも、大抵の映像や言葉は細かい型のつぎはぎのような…

アメとムシ

先日、飴が3つだけ残った菓子鉢の中で死んでいた虫。ひっくり返って死んでいたのを、そっとつまんで上下だけ元に戻してみたら、図らずも綺麗に立ったので、ずっと見てしまった。

デジタルネイチャー

落合陽一『デジタルネイチャー』をあれから2度読んで、とにかく肝だと思った部分は、まえがきの「デジタルの自然がもたらす生態系の中で、僕の意識は一人称と三人称の間を往復し、身体は思考機械と移動機械を架橋している」のところ。デジタルネイチャーが実…

時間の正体(あるとすれば)

九鬼周造 時間論 他二篇 (岩波文庫)を読みながら考える。 仏教の輪廻の考え方だと、時間は円の形で捉えられて、そこを魂がぐるぐる回り続ける。永遠とか無限とかが現れる。ここから解脱するためには、知性で時間そのものを否定するか、武士道という力技で時…

隔離シェルター

落合陽一『デジタルネイチャー』を読み始めたら猛烈な違和感に襲われた。その違和感の正体はまだぼんやりしていて言葉にできないんだけど、「この本に書いてあることに無条件に共感したり賛同したりしたらダメだ」 と自分のどこかが叫んでいる感じ。美味しく…

フォロワーはいらないし、フォロワーになってもいけない。

この人すごい、面白い、憧れる、もっと知りたい……という思いは、関係を築くきっかけになるから否定はしないけど、それをずっと持ち続けたままいても、その人との関係性が主従関係みたいなまま固定されてしまう。自分と相手をつなぐものが矢印のまま固定され…