物語はその日のうちに

人間が人間として自然に生きることを考えています

芥川賞

電車で隣にいたオッサンが、もう1人のオッサンに、「芥川賞とか読んでると腹立ってくるんだよなァ!」と訴えていた。「難しくてわかんねぇ」らしい。「『吾輩は猫である』だってさ、猫がしゃべってんのに難しいんだよ!」とも言っていた。潔くていいなと思った。

芥川賞だからとか夏目漱石だからとか関係なく、自分の好き嫌いだけで自信持って作品語るのって結構勇気いると思う。少なくとも私は勇気がいる。

まぁこのオッサンの「難しいかそうじゃないか」という基準もどうかと思ったけど。若い頃から成長とかしてないんだろうか。「俺みたいなバカにも分かるように書けよ!」みたいな理論なんだとしたら、むちゃくちゃだけど面白い人だなと思う。


人に自分の基準を押し付けはじめたらおしまいだけどね。「芥川賞なんて読むなよ」とか「夏目漱石なんてつまんねぇから目ぇ覚ませよ」とか。勝手に語ってる分には全く問題ない。