カフカ

カフカ全集をせっせと読んでいる。

第3巻には「父への手紙」や、ノートやルーズリーフに残されていた「断片」として切れ切れの物語が綴られている。

これ読んでると、カフカは確かに書かずにはいられない人だったんだけど、本当は「書く」以外にもっと良い表現方法(というか生き方)があったのでは、と思えてくる。いくら書いてもやはり苦しそう。報われてる様子がない。書くことで救われている感じが伝わってこない。

な、なんでこれ書いてるの?と思うような、ほんと断片的な物語が延々と続いていて、どう考えてもカフカ本人が気持ちよくなっているとは思えない。(あぁ、書いても書いても果てしねぇ……)みたいな悲痛の叫びが聞こえてくるようだわ。

病気して短命だったわけだけど、病気してなくても長生きしたとは思えないな。谷崎潤一郎みたいな健康っぽさとは正反対。芥川龍之介とか太宰治とかと空気が似てる。いや、太宰のようなナルシストっぽさはないか。「見てくれ、俺を!」感がゼロ。そこが好き。


以上、根拠を持った文学研究的な視点ではなく、あくまで私の独断と偏見によるカフカ観。3月18日現在。

全集読み切ったらどんな世界が拓けるのかなぁ。楽しみだ。多少無理してでも読破したい。