物語はその日のうちに

人間が人間として自然に生きることを考えています

貞子はどこにいるか

マルクス・ガブリエル『なぜ世界は存在しないのか』を読んだ。タイミングが結構良くて、貞子(霊)のことが整理できた。 

簡単に言えば存在する意味の領域が違うということで、貞子のいる世界といない世界がいる。私がリングを観たのは、大人になって「霊なんているわけがない笑」という気持ちが確立してからだったのに、やたらと怖かったのは、絶対に自分の領域に霊は存在しないと信じていたのが揺らぎかけたからかもしれない。あぁこういうスイッチ入れるといきなり貞子入ってくるんだなぁ、と実感できてしまったというか。

でも「あなたの世界にはいるけど、私の世界にはいない」で幽霊いるいない対決が決着するわけじゃない。特に、「いる」サイドの人にこちらの「いない」世界を受け入れてもらうのはかなり難しい。だって見えちゃってるから。

私はまだ勉強不足なので今はここから先を自分の言葉で語ることができないけど、幽霊みたいな具体例がいてくれると、抽象的思考も進めやすい。