物語はその日のうちに

人間が人間として自然に生きることを考えています

オン オフ

ここ半年くらいで感じたことだけど、健全で心地よい人間関係って、やっぱりインターネット上では築くの難しくて、直接会わないと無理じゃないかと思う。私自身の問題なのかな。もう最近はネット上でどんなに面白い人が何を言ってようがほとんど引っかからなくなってきていて(悪く言えば「つまらない」)、面白そうな人だなーと興味を持ったらすぐに「会ってみたい」と思っちゃう。会ってみるまでは真価はわからないというか。まあ会ってもわからないもんはわからないけど。会わないよりはずっとマシ。知り合いであっても、ネット上の発言は半分嘘、くらいに思って眺めている。
 
「会えない人」とは近づこうとか関わろうとか思わないことがメンタルヘルスを安定させる秘訣。興味のある人と1度会うだけなら結構簡単だけど、2度、3度と会って“関係”を築こうとするとこれはなかなか。私がこれまでにインターネットで知り合って実際オフで顔を合わせたことがある人は多分100人くらいいるけど、「友達」的な感覚を持ち続けられている人はほとんどいない。「二度と会えない」と言われて絶望するような人は一人もいない。ネット上で築いた関係なんてそんなもんだと思う。残酷というよりは、事実として。 もちろん、ネットがなければ絶対に出会えないような人と出会わせてくれるという点ではネットも大事で、“リアル至上主義”“ネットなんかやめちまえ”みたいにはなりたくないけど、オンラインとオフラインを天秤にかけたらどう考えてもオフラインが重い。ちょうど同じくらいの重さでバランスとってみたいとこだけど、今はオフラインが勝つ。
 
「人は見た目より中身」って言うけど、実は「中身より見た目」なのかも。見えることはとても重要。もっと言えば、においとか声とかを直接自分の体で感じ取れること。会えないなら電話で、とも思わなくなった。だったら文章でいい。夢でも会いたいとか、幻でもいいから会いたいとかもよく言われるけど、じゃぁ夢や幻で会えたとしてそれで満足できるのか?「やっぱり本物がいい」ってならない?これ、いつの時代も変わらないと思いたいとこだよな。VRなどの技術でどれだけカバーできるんだろう。
 
SNSで数値化される人の数が、年々どころか日に日に空虚に見えてくる今日この頃。そう言いつつ気にしてしまってたのが、SNSやめたら本当にどうでもよく思えるようになって、やっと自分が思い描いてた「大人」にちょっと近づけた気がする。この調子だ。