物語はその日のうちに

人間が人間として自然に生きることを考えています

隔離シェルター

落合陽一『デジタルネイチャー』を読み始めたら猛烈な違和感に襲われた。その違和感の正体はまだぼんやりしていて言葉にできないんだけど、「この本に書いてあることに無条件に共感したり賛同したりしたらダメだ」 と自分のどこかが叫んでいる感じ。美味しく食べられると思ったら、異物だった。飲み込めないどころか、かじりついた途端に吐き出してしまう、みたいな。都心の本屋で平積みどころか棚ごと占領して売られてる光景にも眩暈がした。こんな強烈な本は久しぶりだ。私と絶望的に相容れない部分があることは間違いない。それで他の人たちの読後感を読むと、案の定、自分の感覚とあまりにかけ離れていたので、非常に戸惑い、この本はしばらく読むのやめようと思った。ちょっと経ったらまた読んでみればいい。

 

で、ふと思い立ってジグソーパズルをした。1000マイクロピースのドラクロワ
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パズルはもう飽きて、もうやらないだろうなーとリビングの端に封も解かずに置きっぱなしにしていたやつ。最良の精神統一になり、自分で決めてとった行動はいつも正しいなと思った。

あぁ、誰かと分かり合えた気になってたけど、気になってただけだった、そうだ本来の居場所はここだった、と、1人。一番好きな場所なんだよね。閉じこもってちゃいけないんだけど、世界中で自分だけが安全で守られている気分になれる場所はここしかないのだ。だからたまに避難してくる。solitudeという名のシェルターに。

また出発する時が必ず来る。これを書いている時点で片足は踏み出している。