読書の切り換えポイント

カフカとミステリしか読まない時期をようやく脱した。

きっかけは稲見一良の『ダック・コール』だった。ミステリと紹介されていたのに、読んでみたらジャンルを軽々と超えてくる名作だった。動植物と人間の関わりや存在そのものを再び考える気になって、ちょっとお休みしていた哲学とか人類学とか生物学とかの本に再び手が伸びるようになった。

現代思想の潮流が分かりやすく整理されていたLexicon 現代人類学に目を通し、やっぱり私の興味は未だに動物だなぁと再確認。積ん読の中の動物系書籍たちが、ピコンピコンと私を読んでいるようだ……

レキシコンの中で引っかかる記述も結構あって、著者が「○○は××である」みたいに言い切ってる部分を(え~~~ほんとに????)と疑問に思うことが何度かあった。

けど、現代思想に興味関心のある人たちと語り合うには私の語彙はだいぶズレがあるように感じていて、私は中学生でも分かるくらいの平易な単語しかどうしても組み合わせられないというか、自分の言葉として出てこない。なのでレキシコンみたいな本を面白い!と読んでる人は沢山いるんだろうけど、じゃあ何かテーマを設定して語り合いましょう、的なコミュニケーションは全然望んでいない自分がいる。聞いてる分には理解できるんだけど、根本的な問いを共有できる気がしない。

もう少し、自分の中で問いをはっきりさせたい。少しずつ見えてきてるものは結構あるんだけど、まだまだ知らないことだらけだし、解像度が低い。

これからの数週間で、本棚の本がどんどん動いて入れ替わっていく予感がするぞー。



昨日は今福龍太先生の講義で、ジョイスの『ユリシーズ』や『フィネガンズ・ウェイク』の話を聞いてきた。ジョイスが世界と向き合って表現して作り上げたそのやり方と、自分自身のやり方をシンクロさせるようにして考えれば、ゴールは果てしないにしても、何か自分にもできそうな気がしてきた。

この果てしなさが私の原動力になる。それも相まって、読書の道が急にパッと切りかわったんだな。


(余談)真面目に本を読む合間に観る内村さまぁーずの面白さ。ウッチャン好きだ~~~。あとヒカキンの動画もなんか観てしまう。