物語はその日のうちに

人間が人間として自然に生きることを考えています

子ども科学電話相談

 子ども科学電話相談がずっと前から好きだけど、ツイッターなどで大人たちがそれを楽しむ態度が好きじゃない。

 子どもが持つ素朴で本質的な疑問は、別に子どもだけが持てる特権的なものではなくて、大人も持っていい、というか持つべき疑問なのに、自分がそういう記憶や感覚を完全に失ってしまったことを当然のごとく受け入れて、子どもに委ねきっているところが好きじゃない。ああ、子どもの純粋な視点や感覚は素晴らしいなぁ!と感銘を受けたら、自分もそういうところを取り戻せないかと思いを巡らせてみたらいいのに。そして大人はそういう疑問を抱いたら自分で調べたり勉強したりできる思考力や読解力を持っているはずなのだから、自分でもやってみればいいのに。専門家の先生たちの回答はそのための大きなヒントを提供してくれている。「子どもってすごい〜!」「○○先生の回答すごい〜!」で思考停止して成長が止まっている大人の姿を見ると残念な気持ちになる。

 分からないことがあったら自分で考えてみて、それでも分からなかったら調べてみる、誰かに聞いてみる、というごくシンプルな態度は生涯持ち続けたいものです。そもそも生きていて疑問を持たなくなったら危険信号だと思った方がいい。