今、好きだということ

  その人が生きているうちは、その人の制作したものよりも、その人の存在や生の形そのものに興味がわくし、知りたいと思う。亡くなってしまったら、仕方なく生前のそれを追い求めるようにして、制作したものを見たり聞いたりするのかもしれない。

  私が好奇心をそそられる人やものを思い返すと、ことごとくこれが当てはまるので、本当っぽい。

  生きてるうちは、なるべく会って直接関わりたいなぁ。声を聞きたいし、動くのを見たい。触りたくなったら触ってみたいし。温度やにおいも感じてみたい。その人自身と、周りと、両方を。そしてそこに自分も身を置くことで、自分自身を作りかえる。作品だけじゃこれをするには足りないんだよな。

  もう存在しないなら、生前の姿を想像し放題というのはあるけど。でもそれってちょっと暴力っぽいな。身勝手というか。

 

  互いがせいぜい100年しか生きられなくて、そのうちシンクロするのはごく僅かだと思うと、同時期を生きてるだけで貴重だし、逃せない。逃したくない。