物語はその日のうちに

人間が人間として自然に生きることを考えています

2018-05-01から1ヶ月間の記事一覧

世界を分ける

福岡伸一 世界は分けてもわからない (講談社現代新書) の中に、「世界は“流れ”であって、それを分けようとすると一部を切り取ることになり、その分け目である“プラスα”が生まれる。世界(流れ)が止まる」というようなことが書いてあった。本来、世界は分か…

ついでにこれも美しかった

紫陽花がわずかに青を帯びはじめた。小さな蕾の中で起こっているであろうワンダーに思いを馳せる。 自分の視点を止めて初めて、蟻が動いているのに気づく。蟻が2匹とも表に出てくるまで、しばらくスマホを構えて待機。

あまりにも美しかったので

ズッキーニの切り口から滲み出る水。 フライパンを火にかけていたのを忘れて夢中で撮影していたら、思い切り空焚きしてしまい、白い煙が出た。 こういう写真はスマホだと限界を感じる。

オン オフ

ここ半年くらいで感じたことだけど、健全で心地よい人間関係って、やっぱりインターネット上では築くの難しくて、直接会わないと無理じゃないかと思う。私自身の問題なのかな。もう最近はネット上でどんなに面白い人が何を言ってようがほとんど引っかからな…

レディ・プレイヤー1

映画『レディ・プレイヤー1』を観て、現実とバーチャルの境を見失わないことが知性とか教養とかいうものなのかなと、ふと思った。あるいは、どちらかに固執しない柔軟性というか。今(2018年)はまだそうだと言える。 どんなに精巧に作られていても、バーチ…

五感

最近は「五感」がとても疑わしい。5という数字は、人間の感覚の数というよりメジャーな感覚器官の数に過ぎないのではないか。考えるヒントをもらった本は2冊。 ミシェル・セール 五感〈新装版〉 (叢書・ウニベルシタス) ステファノ・マンクーゾ 植物は〈知性…

時間は形になって初めて感じられるのか

三中信宏『思考の体系学』を読んでいる。 紙の上に書くと、体系分類も系統樹も同じ二次元になるが、三次元で考えると、体系分類は横の広がり、系統樹は縦の広がりになることに気づいた。 木(樹)の形を考えると、時間は確かに存在するように思えるし、時計…

平和とは

電車の中で、日本人とアメリカ人がほぼ初めましての感じで英語で喋っていたのを聞いていた。話題は、初期段階のジャパニーズ国際交流あるある「日本語と英語の違い」「日本語の難しいところ」だった。具体的には「日本語のオノマトペは外国人には難しい」「…

生活

連休中に新幹線で旅をして、車窓からの眺めを見ながらひたすら「人の生活」について思いを馳せていた。目の前を、何万人、何十万人という膨大な数の人々の生活がものすごいスピードで通り過ぎていくのを見てると、自分の生活ってなんで一通りに収まろうとし…

垣根の向こう側

「私とあなたは違うんです」という説明をしただけなのに、「見下された」「バカにされた」と受け取られることがある。これがもう、相手のコンプレックスか嫉妬のせいとしか思えない。「嫌味っぽい」「自慢気」とか色々言われるだろうけど、自分の言い方のせ…

姫路城

姫路城に行った。思えば日本のお城にこんなに感動したのは初めてで、天守閣の最上階まで昇って隅々まで堪能した。昔は想像が及ばなかったことまで想像できるようになっていて、歳を重ねるってこういうことだなと思った。例えば敵が攻めてきた時のドタバタや…

貞子はどこにいるか

マルクス・ガブリエル『なぜ世界は存在しないのか』を読んだ。タイミングが結構良くて、貞子(霊)のことが整理できた。 簡単に言えば存在する意味の領域が違うということで、貞子のいる世界といない世界がいる。私がリングを観たのは、大人になって「霊なん…