物語はその日のうちに

人間が人間として自然に生きることを考えています

2018-06-01から1ヶ月間の記事一覧

アメとムシ

先日、飴が3つだけ残った菓子鉢の中で死んでいた虫。ひっくり返って死んでいたのを、そっとつまんで上下だけ元に戻してみたら、図らずも綺麗に立ったので、ずっと見てしまった。

デジタルネイチャー

落合陽一『デジタルネイチャー』をあれから2度読んで、とにかく肝だと思った部分は、まえがきの「デジタルの自然がもたらす生態系の中で、僕の意識は一人称と三人称の間を往復し、身体は思考機械と移動機械を架橋している」のところ。デジタルネイチャーが実…

時間の正体(あるとすれば)

九鬼周造 時間論 他二篇 (岩波文庫)を読みながら考える。 仏教の輪廻の考え方だと、時間は円の形で捉えられて、そこを魂がぐるぐる回り続ける。永遠とか無限とかが現れる。ここから解脱するためには、知性で時間そのものを否定するか、武士道という力技で時…

隔離シェルター

落合陽一『デジタルネイチャー』を読み始めたら猛烈な違和感に襲われた。その違和感の正体はまだぼんやりしていて言葉にできないんだけど、「この本に書いてあることに無条件に共感したり賛同したりしたらダメだ」 と自分のどこかが叫んでいる感じ。美味しく…

フォロワーはいらないし、フォロワーになってもいけない。

この人すごい、面白い、憧れる、もっと知りたい……という思いは、関係を築くきっかけになるから否定はしないけど、それをずっと持ち続けたままいても、その人との関係性が主従関係みたいなまま固定されてしまう。自分と相手をつなぐものが矢印のまま固定され…

時間の形

このところ、電車に乗りながら、お風呂につかりながら、ご飯を食べながら、ひたすら時間について考えている。 時計が刻んでいる時間は「正しい」時間というわけではない。確かに「基準」ではあるけど、人間が社会生活を営む上で必要になって便宜的に定めたに…

楽しかった日に余韻に浸りながらいつも考えること

覚えておかなくてはいけないことは、自分の周りの人たちに優劣はないということ。だいたい、Aさんに会った日はAさんが一番になるし、Bさんに会った日はBさんが一番になる。会っている当の自分自身が日によって別人なのだから当たり前のことというか、そもそ…

ホロコーストが好きと言うと語弊があるけれども

私が中学生くらいからずっとホロコーストに興味を持ち続けている理由が、自分でもよくわかってなかったんだけど、「普通の場所」(≒生)と「死に限りなく近い場所」(≒死)が紙一重にあるというその異常さ(だけど本当は異常ではなく誰にでもあてはまること…